悩みタイトル

産前と比べてお尻が大きくなった気がする。
以前なら履けていたはずのズボンやスカートなどが骨盤でつっかえてしまい、履けなくなっていることに気が付いた。
横向きやうつ伏せでないと腰が気になって眠りづらくなっていた。
産前よりも足の浮腫みが気になるようになった、末端の冷えが強くなったような気がする。
寝た体勢から起き上がるのが大変になってしまった。
多くの場合は妊娠中の骨盤の変形による、骨盤周囲の筋肉の弛みや緊張によって股関節や姿勢が通常の状態からズレていってしまって発生するのが多くみられます。
お腹が数か月間大きく重くなり、それを支えるために反り腰になってしまい腰痛が引き起こされ、股関節や足首、膝などがまっすぐ向けなくなったために症状が発生するのです。

骨盤の役割とは

骨盤は全身の中心の要であり内臓器を収める器でもあります。
また、その下の股関節の受け皿でもあるので下半身への影響も強く、逆に下半身から骨盤周囲へ影響を及ぼすことも多くみられます。
現代人は床ではなく椅子などに座って過ごす時間が多くなり、床の場合臀部や骨盤のほかに太ももなどの脚部が床に触れて身体を支えるため、重力や負担の分散がしやすくなりますが、それが椅子になってもたれかかるような体勢になると足が床から浮き、骨盤部だけで重力を受け止めるようなことになるのでモロに負担が骨盤にかかってしまいます。
そのまま支えきれなくなると、今度は骨盤内部の内臓の圧迫や位置の移動が大きくなり、体内の恒常性や代謝の低下を招いてしまいます。

産後の骨盤はなぜ歪むのか

出産が済むと内部の異物=赤ちゃんがいなくなりゆっくりと戻ろうとしますが、
数カ月かけて体形が変わってしまっている上、運動も出来ない生活が続いたのもあり筋肉が相当に弱ってしまいます。
帝王切開などで筋肉を傷つけてしまうと尚更腹筋は弱り、体を支えることが以前よりも困難になってしまうのが骨盤や体がゆがんでしまう原因の一つです。
そのため産後の女性で締める力の軽減により、尿漏れでお悩みの方もいらっしゃいます。
そしてもう一つの原因は、出産のためのホルモンと呼ばれるリラキシンです。
産道を弛緩させ、スムーズな出産を促すこのホルモンですが、産道だけでなく全身の関節を緩くし、その効果も産後半年は持続するといわれています。
その結果約半年は骨盤を構成する骨同士の関節は歪みやすくなってしまうのです。

産後に骨盤の歪みを放っておくとどんな症状が現れるのか

産後、育児や職場復帰に向けて躍起になり、自己ケアを怠る方も多くみられます。
3人ほど出産が済んでからケアを始める方もおり、あまり骨盤の歪みを大事にとらえている方は少ないようです。
では産後の歪みを放置するとどんな症状が起こるのか。
③のなぜ歪むのかにも記載しましたが、腹筋が弱り骨盤の上の腰椎までズレていき上体を支えきれない状況が続くと、体を起こすのも難儀になってしまいます。
お子様を抱っこするのも痛みで辛く、成長とともに重くなってきたら最近抱っこしなくなってしまった方もいました。
また、骨盤が開きっぱなしになることで臀部や股関節が横に広がり、以前のサイズのズボンやスカートが履けなくなったり、それが膝にまで歪んでくると関節の異常の原因に、足首まで捩じった歩き方にまでなってくると足指の変形や末端冷え性、慢性的な浮腫みも起こりえます。

当院の産後骨盤矯正施術とは

当院では通常の骨格矯正の手技に加え、骨盤を緊張によって歪める原因となる周囲の筋肉を緩める手技を行い、しっかりと身体を支えて動きやすく代謝を高めてゆくのを推奨しています。
妊娠により骨盤の仙骨が大きく反れてしまい、強い反り腰になることで座り続けるのも痛くなりますが、それらは腰骨に連なるインナーマッスルの緊張やヒップの筋肉の弛みなどが関係します。
股関節が外を向きヒップが余計に大きくなってしまうのも、骨盤の開きのほかに太ももの内側や外側の筋肉の緊張と弛緩が関わるのでそれらを特にしっかりとストレッチでアプローチし、骨盤を成す骨が内側に戻っていくのを邪魔されないようにして操作していきます。

産後骨盤矯正をうけるとどうなるのか

当院の施術を続け、骨盤の開きが当初25cm以上あったものが徐々に締まり、21cm程度まで縮小し、腰部の症状の軽減も併せてお喜び頂いた方もいらっしゃいます。
固まってしまった股関節と周りを緩めて拡張し、歩きやすくなったためお身体全体の代謝や体温が上昇し、スタイルの改善も期待できます。
そのほか骨盤が反ってしまうのを改善し続けることで、上半身が固まって肩が丸まり、首や肩の動きの改善や四十肩症状の予防にもつながるため、お子様の抱っこや授乳、お着替えなどの世話の妨げを抑え、お子様とともに機嫌よく生活していく一助になるでしょう。

改善するために必要な施術頻度は

あらゆる治療に言えることですが、1度の施術で運動不足の筋肉をアプローチしたり、収縮しがちな関節を広げるなどしてすっきりした感覚を得られても、慣れないことをするわけなので楽な状態は長続きしないものです。
大体30分程度の時間なので、それ以降の23時間のうちにいつも通り過ごすことで戻っていこうとしますから、普段の過ごし方が重要になっていきます。
そのため立ち方・座り方、作業中にふと姿勢を正すなど気を付けていくような「習慣」が大事になるので、身に着けていくまで半年以上、たまの施術や姿勢チェックでは確実に忘れて身に付きませんので、週2回以上の再来と指導を提案しております。