悩みタイトル

1.起床後や身体を動かし始める際に膝のこわばりを感じる
2.重く動かしにくい、はっきりとはわからないような鋭い痛みを感じる
3.正座、階段の上り下り、急な方向転換をした際に痛みを生じる
4.正座、深くしゃがみこむ、階段の上り下りといった動作が痛みで困難である
5.膝が腫れ、熱感も生じる
6.膝の変形が目立つようになる。また、歩く際にきしむような音がする
7.普通に歩く、座る、しゃがむといった動作が困難になる

変形性膝関節症の症状は三段階に分けて考えられます。
それぞれの段階に特有の症状や特徴があり、早期の段階での対応が重要です。

初期の段階では1~3の症状が考えられます。この段階では、自覚症状は存在するものの身体を動かすことで自然と症状が和らぐことが多く、それほど気になることは少ないでしょう。

中期の段階に移ると4~6の症状が顕著になります。この段階では、関節内の炎症が進行し、腫れや熱感が感じられることが増えます。加えて、関節液の分泌が増加し、関節の摩擦が増すことで、軋むような音が生じることがあります。

末期の段階、すなわち7の症状が表れると関節軟骨がほぼ失われ、骨同士が直接接触することにより、日常生活の動作、例えば歩行や座るなどが非常に困難となり、生活の質に大きな支障をきたすことが予想されます。

変形性膝関節症に対する当院の考え

変形性膝関節症は、男女の発症比率で1:4と、圧倒的に女性に多く見られる疾患です。さらに、年齢が上がるほどこの病気に罹患する可能性が高まることから、多くの方が症状を抱えて整骨院を受診されます。特に、起立時や歩行開始時に痛みを感じるようであれば、早期の相談をお勧めします。

この病気の原因としては、関節軟骨の摩耗が進行し、骨同士が直接接触することが挙げられます。しかしそれだけではなく、外傷や過去の骨折、または化膿性関節炎などの病気の後遺症としても、変形性膝関節症が発症することがあります。

私たち整骨院では、関節の形状を元に戻すことや、すり減った軟骨を再生させることはできませんが、筋肉の緊張をほぐし、血流を良くする施術を行うことで、痛みの軽減や関節の動きの向上させることができます。

ただし、症状の進行度によっては、手術の検討も必要となる場合がございますので、気になる症状があれば、できるだけ早めにご相談ください。

変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか

変形性膝関節症は、関節のクッション役を果たす軟骨が加齢や筋力の低下といった要因で摩耗し、それに伴い痛みが生じる疾患です。軟骨の摩耗により、膝の骨同士の隙間が狭まり、内側の骨が露出し始めると、骨の端が変形し突起物が生じることもあります。
また、「膝に水がたまった」という感覚も、関節包と呼ばれる繊維膜の内部での炎症反応が原因で、黄色く粘性のある液体が分泌されることにより生じます。

この病気は、3つの進行段階に分けられ、放置すると症状は進行してしまいます。
初期段階では、身体を動かすことで痛みが軽減することが多く、特に朝の起床時や長時間の座位からの立ち上がりなどに痛みを感じることが一般的です。
中期段階に進行すると、膝が軋むような感覚や、休憩しても痛みが持続する状態となります。特に階段の上り下りや正座などの日常の動作が困難になることがあります。
最終の末期段階では、軟骨がほぼ消失し骨同士が直接接触するため、普段の歩行すら難しくなります。

このような症状や進行を感じた方は、適切な施術を受けるためにも早めの相談をおすすめします。

変形性膝関節症の軽減方法

変形性膝関節症の軽減方法は、痛みの原因によって施術方法が変わります。
膝の変形により周囲の筋肉が負荷がかかり硬直して痛みが生じる場合と、膝関節の変形自体が痛みの原因となる場合があります。

筋肉が原因での痛みの場合、筋肉の硬さを和らげ、動きを促進することが必要です。この症状に対しては、ストレッチなどの方法で筋肉の硬さを取り除くことが軽減の期待できる施術となります。

一方、膝関節の変形が原因での痛みの場合、関節の摩擦や骨同士の接触が痛みを引き起こすため、保存療法では完治は難しいのが現状です。
こうした場合、主に手術が選択されることが多く、関節内部のクリーニングや半月板の修復、滑膜の除去などの手術が行われます。また、骨切り術という方法もあり、この施術は膝の内反変形や外反変形によって歩行が困難になる患者様を対象としています。具体的には、膝関節近くの脛骨部分を切除し、脛骨の向きを調整することで変形を矯正する方法です。

手術のことを聞くと不安や恐れを感じる方も多いと思います。しかし、変形性膝関節症は手術なしでは完治が難しい場合もあるため、早めの相談をおすすめします。

変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?

変形性膝関節症に対して当院でおすすめするのは「筋膜ストレッチ」の施術です。
筋膜ストレッチは、下半身の筋肉の柔軟性を高めることを目的とした施術方法です。

変形性膝関節症は、関節の軟骨が加齢により摩耗することが主な原因ですが、肥満、骨折、脱臼による骨の変形、筋肉や靱帯の衰えなど、様々な要因が絡んできます。
特に、膝周辺の筋肉、特に大腿四頭筋や大腿二頭筋が衰弱や硬化すると、足のバランスが崩れ、体重の負担が変わってしまいます。これらの筋肉に対するストレッチは、筋肉の柔軟性を向上させるとともに痛みや違和感の軽減が期待できます。
施術中には痛みを感じることもあるかと思いますが、施術後の足の軽さを実感することでその効果を実感していただけるでしょう。

その施術を受けるとどう楽になるのか

筋膜ストレッチを行うことで、以前は無意識に緊張していた筋肉がリラックスし、バランスの取れた状態になることが期待されます。これにより、足の可動域や歩行の癖などに対するアプローチが可能となります。
また、両足のバランスが整うことで、足への体重などの負荷が適切に分散され、変形性膝関節症の進行予防に繋がります。

さらに、ストレッチと並行して筋力トレーニングを行うことで、その効果がさらに期待できます。

例えば

・もも前の大腿四頭筋 → 腰膝の負荷軽減 ※特に鍛えた方が良いです!
・もも裏の大腿二頭筋 → 膝の曲げ伸ばし安定化!
・内もも大腿内転筋群 → O脚改善 ※改善できると痛み緩和!
・お尻の中殿筋 → 膝の左右への安定強化!
・足裏の足底筋 → 歩行の改善 ※偏平足予防!

これらの筋肉は、日常の歩行などで働き続けている重要な筋肉群です。それぞれ役割や伸ばし方が違いますので、もし気になる方がいれば遠慮なくお問い合わせください!

変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

施術の効果が持続する期間は大体1週間前後と考えられています。ただし、この持続期間は患者様の日常の生活習慣や体調によって変動することがあるため、一概には言えません。そのため、施術の理想的な頻度としては、週に3回以上が望ましいのですが、最低でも週に1回から2回の施術をおすすめしています。

また、施術の効果を実感し始めるタイミングとして、人間の細胞が3カ月に1回新しくなるというサイクルがあります。この周期に合わせて施術を受けることで効果が期待できます。そのため、理想的には1年間の継続した施術が求められますが、最低でも3カ月間の施術を心がけると良いでしょう。

身体の状態を長年維持してきた方々は、一度の施術だけでは効果が短期的で、再び症状が出やすい状態に戻りやすいです。徐々に身体が良い状態を覚えてもらい、最終的にはペースをゆっくりと落としてメンテナンスのための施術へと移行していく流れが理想的です。