四十肩・五十肩
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肩を動かす瞬間に痛みが出る。
同じ体勢をずっととる時間が長く、決まった筋肉・決まった場所へ負担をかけ続けることが多いのではないでしょうか?
横に耳の高さまで肩や腕が上げにくくなっている。
上げられたとしても、頭を腕の方向に傾けてしまっていたり、肘が曲がってしまっていないでしょうか?
肩の症状に限らず腱鞘炎や肘の痛みなどの症状に苦しんだことがある。
腕に症状が出る事のある方は背中、肩甲骨の方に問題を抱えていることが多く、結果的に肩の症状に繋がってしまうリスクがあります。
朝起きる際に腕の添え方が悪いと痛みが出てしまう。
上記の動き出し時の痛みに近い状態です。自身の身体を支えるのが辛いのは、かなり悪化した状況です。 -
四十肩・五十肩に対する当院の考え
体内の酸化による肩関節の石灰化による肩関節可動域の制限と運動時痛の方も稀に診られますが、身体が丸まってしまい肩関節の詰まりを起こしてしまっている方をよく見ます。
デスクワークや運転が長引いたり、普段のスマートフォンの操作の姿勢などで頭部が前へと倒れていくと、それだけで背中と首の筋肉と皮膚が伸ばされて張ってしまい、非常に肩が凝りやすい体になってしまいます。
それだけでなく頭が前に倒れると肩関節も巻き込んでいき、肩が前へ向かって飛び出るようなシルエットになります。
そのまま肩を上げようとすると肩関節を構成する上腕骨上腕骨頭と肩甲骨の関節窩、鎖骨の遠位端といった肩の動きを為す隙間が狭くなり、擦れて音が鳴るようになったり上げようとすると痛みが出たりし出します。
肩関節の周囲筋肉の使い過ぎにより炎症、損傷を起こすパターンもありますが、日常ではこのパターンが多いのではと思います。 -
四十肩・五十肩を放っておくとどうなるのか
なんか以前と違う、音が関節から鳴る。でも仕事に支障は無いし、医者に診てもらうのも時間とお金がかかるし面倒と放置すると、五十肩・四十肩症状として未来の自分を苦しめます。
ちょっと上にあるものを取り出したい、
長袖のシャツを着る為に腕を通したい、
子供を抱きあげたい、
横になった状態から体を起こしたい、といった日常の何でもない動作に気合や覚悟を要する事になったりします。
動きの制限だけでなく症状の現れた状態は身体の緊張が強く、姿勢も丸まってしまったいますので、
よく目の奥が辛くなる、頭痛が起きやすい。
肩や首の緊張が慢性的で集中力が続かない、細かい文字を追うのが辛い
などの悩みの種にもなり得ます。 -
四十肩・五十肩の改善方法
関節の石灰化でなく特定の筋肉のオーバーユースによる関節の炎症であれば、十分な休養と自己ケアが必須となります。
特定の動作のし過ぎであればその動作の主要な筋肉を見つけ出し、ストレッチを行うのが王道だと思います。
普段の姿勢が悪いのであっても同様で、肩が前に向いてしまっているので後方に引くような動きを取り入れ、胸・肩・腕~手のひらの前側を伸ばしてあげましょう。
事前のウォームアップとして肩関節の遊びを作り、動きの余地を作るコッドマン体操・アイロン体操というものもあります。
腰を丸めて異常のない方の腕をテーブルなどに乗せて身体を支え、五十肩側の腕を垂らしてゆっくりと前後左右に揺する、時計回りなどに回転させるといった有名な体操です。
肩関節は異常を認めなくても常に腕を肩に引き寄せ緊張させ、詰まってしまいがちな部位ですので、日常的に行ってもいいでしょう。 -
四十肩・五十肩の改善に効果的な当院の施術メニューは?
浦添宮城接骨院ではその患者様の状態把握に検査をした後、姿勢のチェックも実施します。
訪れる多くの方々は左右で肩の高さが違ったり、身体が捻じれて左右手の長さが違ったりと左右差が極端な場合が多い為、そのズレを正して伸びすぎ・縮んで伸びない筋肉や変な方向を向いてしまった関節の修正である、「矯正治療」をメインに施術しています。
ただし、五十肩症状の患者様方は肩を動かすのが痛みで困難な場合が多いので、肩関節(上腕骨頭関節)そのもののほかに肩の動きに関わる肩甲骨自体(肩甲胸郭関節)の動きを取り戻していく、「肩甲骨はがし」の方が受けていて辛くない事が多いと感じます。
その施術を受けるとどう楽になるのか
「肩甲骨はがし」は患者様に横向きに寝て頂き、術者によって肩関節を動作させながら肩甲骨の動きを阻害している、肩甲骨の内側・外側・上方の固まった筋肉を剥がすように伸ばし、緩めていく手技療法です。
比較的動作がダイナミックな矯正治療に比べれば痛みも出づらく、肩甲骨や肩の症状だけでなく、背骨に張り付いた筋肉もストレッチされるため首の症状、首を上下左右に倒しにくいといった症状にも対応しています。
過去この手技を受けた患者様からは、治療を受けている最中に、
「肩がジワーっと温かくなってきた」といったお声もあり、指先への血行改善にも効果を発揮できます。
改善するために必要な施術頻度は?
強い外力によって1度に症状が現れたような方でなければ、上にも書いたように日常生活の歪みから徐々に徐々に表れたケースが大半です。
1年以上寝かせてきた方も多い為、身体の改善には相応の時間がかかります。
当院では体の変化の自覚には最低90日、3ヶ月。
これは身体を構成する細胞、組織の新陳代謝、または治療のほかに日常指導を受け、それを実行し身につくまで、習慣づくまでの期間でもあります。
そこで得られた体の変化を定着させるのに、更に90日かけて行っていくのを基本として指導を行っています。
姿勢が丸く、歪みが強固でかつ自身の身体を支持する筋力や体力が衰えているのであれば、1年がかりで共に頑張っていくこともあります。
始めのころはとにかく体と脳に覚えてもらう、アップデートに時間をかける必要があるため、週2回、時間を取れるのであれば3回かけていき、姿勢チェックに引っかからなくなり安定したら週1回程度まで治療を落ち着けていくのが近道です。