肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
凝り固まった肩・背中・腋・胸の筋肉によって押さえつけられ背中から動けなくなった肩甲骨を、上下左右から肩関節と一緒に動かしていくことで可動域を取り戻し、猫背の原因となる肩の巻き込みと首肩の辛さの解消を狙った治療法です。
瞬間的に強い力をかけていくことが無いため「バキバキされるのが怖い」女性の方や、肋骨などの損傷のリスクが低いため高齢者でも受けられやすいのが特徴で、あっちを向いたりこっちを向いたりと体勢を変えることもあまりないため、治療時間も矯正治療等の治療メニューよりも短時間で済ませられるのも特徴となっています。
スマホ世代の学生から、体が丸まってしまう現役世代の方、以前から頸肩の緊張と肩の丸まりを気にしていたが年齢的に諦めていたお年寄りと、多くの方々におススメしています。 -
肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨自体ではなくその周囲を取り囲み、肩甲骨に付着している筋肉群が硬直することで様々なネガティブな状況を生みますが、それを放置して悪化することで発症しやすいのが慢性的な首や肩のしつこい緊張感、血行不良による末端冷え性、指先の痺れや腕の疲れやすさ、頭痛、四十肩・五十肩の惹起などが挙げられます。
背中を丸めている時間や腕を内側に捩じって作業をする、物を強く握る持って支えるなどの身体の前側にある筋肉を使って縮ませている時間が長くなると、そのまま伸びずに固まり、胸や肩の筋肉の間から腕に向かって走る血管や神経の通りが悪くなり、上述した血行不良と神経の障害の元となってしまいます。
また、顎を前に突き出す姿勢になりがちなので頸動脈の流れも邪魔されるため、頭部の血行障害も起こしえます。
デスクワーク、運転、子育てなどの現代人の多くの方々がこの緊張により苦しめられてしまいます。 -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
特に姿勢矯正治療とセットで施術を受けるのがよりベストですが、肩甲骨の上端である肩甲骨上角周囲がスッキリし、引っ張られて前のめりになった肩甲骨が下がり解剖学的な位置が正しくなることで、肩関節の可動域が正常になる=拡大させることが可能になります。
また、縮んで伸びきっていた筋肉が弛むことで血の巡りも改善されやすく、冷え性の改善と体温上昇や褐色脂肪細胞活性化による脂肪燃効率の向上も期待できます。
男性女性に関わらず、この時期手先が冷えて眠りづらいという方が多くなってきますので、肩甲骨はがしと矯正治療で仰向けに眠りやすくすることで、しっかりと夜眠り、朝ばっちり起きられるようになっていくでしょう。
当然ながら関節可動域の拡大は日常動作が楽になるだけでなく、スポーツパフォーマンス向上に大きく寄与しますので、部活を頑張る学生やジムに通いだした大人にもお勧めできます。
自分でできる肩甲骨はがし
パソコンに長時間向かっていると不意に首や背中が辛くなって、背伸びをしたくなることがあるかと思います。
そんな時は簡易版セルフ肩甲骨はがしをおススメします。
① 張り付いた肩甲骨を前後にパタパタさせて隙間を作るためにまずは両手を組んで思い切り手を前に伸ばします。そのまま10秒ほど維持しましょう。
② 今度は逆方向に肩甲骨を開くため、前に突き出した両腕を180°反対に、できる限り真後ろに向けて伸ばしていきます。限界まで肩を引かせたら、肘を曲げた状態で再度引いてみましょう。更に肩甲骨同士が近づく感覚があるはずです。
難しければ、手や腕を柱に当てた状態で行うとやり易いはずです。
③ 今度は肩甲骨を左右にパタパタさせたいので、大きく横に両腕を挙げて反対側の肘を掴んで引いてみましょう。
④ 今度は腕を下した状態で、反対側の肘を掴んで腕が水平になるくらい引いてみましょう
⑤ 最後に思い切りいかり肩になり、数秒キープしてから一気に力を抜いて肩を落としてしまいましょう。
当院の肩甲骨はがしとは?
既に上の方でほぼほぼ説明が済んでしまいましたが、肩甲骨を上下左右から肩関節の動作と一緒に固まった筋肉を徒手で刺激し、肋骨から肩甲骨自体が独立して動かせるようにすることで
・肩関節全体の可動域の拡大、スポーツパフォーマンス向上
・肩から先への滞った血流の改善
・強張った筋肉により圧迫された腕の筋肉を支配する神経の解放
・巻き込み肩を改善することで胸を張りやすくなるので、猫背改善のサポート、五十肩などの可動制限の予防
・巻き込み肩改善により首の向きも修正されるため、慢性的な肩こりや頸の可動域制限の除去
・頭頸部を支える環境を改善することで、頭痛や目の疲れ、背部の持続的な緊張の軽減
などなど様々なお悩みをお持ちの方のニーズに応えられる治療法となっております。